これまで収集してきたコレクションを出品しております。ご興味のある方にご検討いただければ幸いでございます。

1954年『老人と海』でノーベル文学賞を受賞したアメリカが誇る巨匠詩人・小説家アーネスト・ミラー・ヘミングウェイの短編小説「殺人者 The Killers (1927)」の映画化２作_殺人者(1946年)＆殺人者たち(1964年）Setクライテリオン盤（２枚組）です。

《殺人者 (1946年)》

監督：ロバート・シオドマク

出演：バート・ランカスター、エヴァ・ガードナー、エドモンド・オブライエン、アルバート・デッカー、サム・レヴェン、ヴァージニア・クリスティーン、ジャック・ランバート、ヴィンス・バーネット、ウィリアム・コンラッド、チャールズ・マッグロー、フィル・ブラウン

［ストーリー］

ニュージャージー州の田舎町ブレントウッドに2人の暗殺者が現れる。彼らはガソリンスタンドで働く男スウェード（ランカスター）の命を狙っており、そのことを知ったスウェードの同僚ニック（ブラウン）はスウェードのアパートに警告に行くが、スウェードは逃げるのに飽き飽きしたと言ってその場を動かない。やがて2人の暗殺者はスウェードに10発の銃弾を撃ち込んで、その場を去る。身寄りのいないスウェードだったが、ある女性を受取人として生命保険をかけており、保険会社のジム・リアダン（オブライエン）は受取人の女性を探すことになる。ジムの調査によるとスウェードと呼ばれていた男はブレントウッドではピート・リンと名乗っていたが、それは偽名だということがわかる。スウェードの右拳はボクシングのために痛めており、ボクシングジムに聞き込みをしたところ、スウェードは・・・。

☆彡戦後のアメリカ映画の一つの流行だったセミ・ドキュメンタリー・タッチ映画。まず殺人事件から始まり、関係者を通じて事実がカットバックで徐々に明るみに出ていく手法が、ミステリアスな雰囲気をもたらしていて、この分野が得意なロバート・シオドマクの演出が見事！製作者のマーク・ヘリンジャーで「裸の町」に匹敵する秀作である。裏切りがストーリーのテーマになっており、その立て役者であるエヴァ・ガードナー（顔立ちがエキゾチックであるため、ブロンドの女優がもてはやされるハリウッドでは異色の存在だった）、彼女に惚れ込んでしまい最後は生きる意欲もなくなったバート・ランカスター共に適役かつ好演。調査側のエドモンド・オブライエンが保険会社の調査員であることが、これも当時の流行であったハードボイルド的な雰囲気を上手く醸し出している。

《殺人者たち (1964年)》

監督：ドン・シーゲル

出演：リー・マーヴィン、アンジー・ディキソン、ジョン・カサヴェテス、クルー・ギャラガー、クロード・エイキンズ、ノーマン・フェル、ロナルド・レーガン、ヴァージニア・クリスティン、ロバート・フィリップス、キャスリーン・オマリー、シーモア・カッセル

［ストーリー］

2人のプロのヒットマンが盲学校で、教員の男を消す。ヒットマンは中年男チャーリー・ストロム（マーヴィン）と若い男リー（ギャラガー）の2人で、消されたのは元レーサーのジョニー・ノース（カサヴェテス）だった。ジョニーは殺し屋たちに全く抵抗せずに射殺される。簡単な仕事だったが、チャーリーはジョニーが全く抵抗しなかった上、報酬が2万5千ドルと高額なのが気に入らなかった。この手の仕事では報酬は多くても1万ドルというのが相場だ。チャーリーは殺人依頼時のジョニーの資料をもう一度調べる。ジョニー・ノースは一流レーサーだったが、レース中に事故にあい、レーサーを引退していた。彼は4年前の郵便車から100万ドルが強奪された事件に関与しており、その100万ドルはまだ見つかっていなかった。殺人を依頼したのは誰かは判らないが、100万ドルが手に入るかも知れないと思い、チャーリーとリーは、マイアミに住んでいるジョニーの元パートナーでメカニックのアール・シルヴェスター（エイキンズ）の自動車整備工場を訪れる。

チャーリーとリーはアールを脅して、無理矢理ジョニーについての情報を引き出す。ジョニーは天性の才能のあるレース・ドライバーだったが、レース好きの女性シーラ・ファー※請確認是否動物毛皮。動物毛皮製品屬於華盛頓條約条約牴觸物品，無法國際運送。（ディキッソン）にすっかり惚れ込んでしまい、レース中に無理をして事故を起こし・・・。

☆彡上記1946年にロバート・シオドマク監督のリメイクである。本作はもともとテレビ映画として製作されたが、NBCがテレビ映画としては暴力的すぎると判断し、ユニバーサル・ピクチャーズによって劇場公開されることになった経緯がある。実際に、1960年代中期の水準としては苛烈な暴力描写が頻出し、ドン・シーゲルのキャリアの中期以降の作風を決定づけた作品の一つである。プロットは「過去を抱えた男が、逃げも抵抗もせずに暗殺者の手で殺されることを選んだ」というヘミングウェイの短編を元に、男の過去を追い、さまざまな証言による過去のフラッシュバックを挿入して明らかにしていく、という設定に膨らませたシオドマク版を大筋で踏襲しているが、シオドマク版では調査に当たる狂言回し役のキャラクターを保険会社の調査員としたのに対し、本作では「男を殺した殺し屋たち自身が、儲け話のネタと見て男の調査に乗り出す」という意表を突いた改変を採り、結果暴力的なシークエンスが大いに増大した。殺し屋コンビに扮した、寡黙で冷酷なリー・マーヴィンと幼児的な残虐性を持つクルー・ギャラガーは全編にわたって凶悪さをさらけ出す。彼らが盲学校における冒頭の殺人シーンで、盲目の受付女性に容赦なく暴力を振るう描写により端的に印象付けた演出はシーゲルの面目躍如たるもので、二人が男の過去を知る者たちを次々に尋ね、しばしば暴力をもって証言を暴き出そうとする行動も強烈なものである。ジョン・カサヴェテス扮する殺された男の職業はシオドマク版でバート・ランカスターが演じたボクサーから、レース界を追われた元カーレーサーに換骨奪胎され、回想シークエンスで描かれる犯罪シーンなども、それに応じた設定に変えられている。公開時、リー・マーヴィンは一番好きな映画だと発言した。のちにアメリカ合衆国大統領となるロナルド・レーガンの俳優としてのキャリア末期に当たる出演作であり、また俳優出身だが映画監督としても才能を発揮し始めていたジョン・カサヴェテスの俳優としての代表作でもある。

《Special Features》

Andrei Tarkovsky's Short Film Adaptation Of Ernest Hemingway's "The Killers," Made When He Was A Student In 1956

クライテリオンの素晴らしいレストア映像と艶やかなフィルムライク画質と上記の盛り沢山な特典/Special Featuresが魅力ですので、この機会に是非！  

ディスクには些少なスレがありますが、当方の再生環境での視聴には問題ありません。 

新品の状態を求める方、神経質な方は入札ご遠慮願います。

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発送は、ゆうメール（日本全国３００円 ※郵便／輸送中の事故、紛失等があっても補償なし）を予定していますが、もし商品の補償をご希望の方は、  ヤマト運輸の宅急便コンパクトでお届けいたします。 送料は、埼玉発送で、下記サイトを参照ください。 

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他にもコレクションを出品していますので、よろしければ是非ご覧ください。同梱対応いたしますが、その際は他のDVD/BDのケース数によって送料が異なってくる場合がございますので、ご了承ください。 

以上、よろしくお願いいたします。